〜すばらしき免疫の力(第3回)〜

 近年、診断技術が発達し、健康だと思われる人も検査をすると何かしら異常が発見されるということも少なくありません。まして、中高年ともなると「私は心身共に健康です。一点の曇りもありません!」という人は、極少数ではないでしょうか。ある医学雑誌の対談で、聖路加国際病院理事長の日野原重明先生は、「健康の本体は疾患がないというのではなく、疾患はみな潜在的に持っているけれども、その中でどのように健康感をもつことができるかと思う。」とおっしゃっていました。
 私は、この「健康感」という感覚こそが身心の健康であり、幸福感につながって行くのではないかと考えます。私が日々接しているガン患者さんは「治らなくても良いんです。上手に付き合って、日常の生活が送れたら十分です。」と言われます。不安をのりこえ、心の平穏すなわち心の健康をとり戻した方の言葉です。人間誰しも、日々の暮らしの中で心はゆらぎます。晴れの日もあれば曇りの日もあります。だけど、身の健康を司っているのは心であるということを忘れずに、上手にバランスをとる事が大切です。すなわち心が元気になることを実践すれば、身も元気になります。私たちの体は、常に修復機応という力が働いていて、自然に元気になっていこうとしています。これこそが、免疫力と言われるものですが、私たちの心が支配してる部分も多いかもしれません。
 次回は「元気な心でいるためのストレス解消法」についてお話しします。お楽しみに!!

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My First Seat 〜私の特等席〜 2006.4掲載