話し手を重要視する聞き方(第2回)

 前回は「聞く」ことを始めようという話をしました。「フーン、ハハーン、ナルホド」と相槌を入れることで、話し手は自分が重要視されていると感じますよ、という内容でした。
 そこで今回は、相手を大切にする聴き方のポイントのひとつ「反復する」の話をします。「今朝はひどい渋滞だったね」「ホント、ひどい渋滞だったよねぇ」とか、失恋した友人が「もう恋なんてもうしないわ!」「そっかぁ恋はもうしないのかぁ」と相手の言葉を繰り返すだけで、話し手は「話をちゃんと聞いてくれている」とあなたに信頼を寄せ始めます! どうでしょうか?もしこの時「そうなの?私はずっと恋する乙女でいたいな」と言ったとしたら?たとえ失恋の痛手を受けた友人を励ます意図があったとしても効果的でしょうか?
 話し手の言葉を「反復する」という簡単な聞き方が、相手の心を動かすことだってあります。また、人間関係には作用と反作用があり、相手が自分のことを好きだと分かれば、自分も相手を好きになりやすいものです。相手の「言っている」ことを聞くのでなく、「言わんとしている」ことを聞いてみましょう。

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My First Seat 〜私の特等席〜 2003.4掲載