話し方教室からの便り(第8回)

 今回は、話し方教室でお会いするお客様(生徒さん)に学んだエピソードをご紹介して参ります。
 6月の中旬に10年ほど前に入会なさったお客さんが久しぶりにお出でになりました。聞けば結婚式の来賓の挨拶をするので原稿作成から練習までを大急ぎでやって欲しいということでした。早速、スピーチの草案をまとめる作業を開始しながら、この10年間の話しを聞いたのです。すると、驚いた事に、この生徒さんは最初に話し方教室で使ったテキストを大事にコピーし、自社の社員さんに配り、知り合いのお客さんにも配り、私の教室で学ばれた事を伝えているとのことでした。
同時に、自分に課している奉仕活動のグループでの5分間スピーチの原稿を毎週、キチンと清書し、演台に臨んでいらっしゃるというのです。
 「継続は力なり」と言いますが、これほどまでに、ご自分の苦手だった人前での話しを何とか上達したいという熱意には頭が下がりました。私達は自分の目の前に障害や壁を見つけると避けたり、すぐにあきらめがちですが、この生徒さんを見て私自身とても勇気付けられました。
 「練習を積んで何とか最近は300名の人の前でも話せるようになりました」と仰る言葉が輝いていました。

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My First Seat 〜私の特等席〜 2005.7掲載